オタクなので看護師にも推しができてしまった。

虫垂カルチノイド/神経内分泌腫瘍(NET)と診断された人の治療録です。元気になるために(本当は暇つぶしのために)記録します。

これ投稿したらとんがりコーン食べます。

 

大腸と小腸がうまいことくっつかなかったらどうしよう・・・。

 

これが、ここ数日考えていることのひとつです。

いくら同じ身体の細胞同士だからといって仲良くしてくれるとは限らないよね。

同じ地球に生まれた者同士でも戦争は起こるんだから。

あっ違う違うこういう話のそらし方良くないよねごめんねママーッ!

 

 

大腸と小腸。名前も部位も似ているけれど、まったく違う臓器。

うまいことくっつかないこともありますって担当医が言ってて、

「と言っても全体患者の5%くらいですけどね~」って笑ってたけど、

 

高くない!?

 

実際には低い確率なのかもしれないけど、わたしは高く感じる。

 

あぁ~頼むよワシの大腸小腸、綺麗にしっかりくっついておくれよ・・・。

もしくっつかなかったら、術後最初のブログのタイトルを「サイアク~!><」にするから察してね。

 

 

 

昨夜、入院準備をほぼ終わらせました。

明後日朝に入院です。初日は検査もなく暇だろうけど、ノートPCが無いのでブログをどうしようか考え中。

一応スマホからでも更新できるっぽいのですが、へーとくんお得意のができないかもしれず、悩む。

 

タンパクな文章でもいいかな。余裕があったら入院中も更新したいと思います。

といっても書くこと大体予想できるけどね・・・「ひま」「やることない」「おっぱい」くらいだろうな・・・。

 

 

ブログタイトルにある“推し看護師”にまた会えたらその報告もさせてください。

本当に素敵なんです。あっでもどの看護師さんも本当に優しくて、前回の入院中は「マジ天使」としか思えませんでした。

痛くて寝られない夜も、定期的に見回りしては優しく声をかけてくれて、氷枕をこまめに替えてくれたり、着替えも丁寧に手伝ってくれたり。

 

なんて言ったら良いのか適切な言葉が浮かばないんだけど・・・お医者さんも看護師もみなさん毎日忙しい中、患者ひとりひとりに懇切丁寧に接してくれて。

 

痛くても「痛い」と言わず我慢してしまうへーとくんの性格もすぐ把握してくれて、何も言わずに痛み止め打ってくれて。

人に頼ることが下手なへーとくんですが、入院中だけは看護師さんたちに甘えまくろうと思っています。できるかな。

 

 

今日は、看護師さんしゅき~っていうブログでした。

病院は好きになれないけど、そこにいる人たちはあったかくて

 

しゅき~!

 

インフォームド・コンセント!(CV.キリト)

 

一番懸念しているのは絶食

ただそれだけである。

 

 

術前々日に入院して、病院食(そこそこウマいけど、ボリュームが圧倒的に足りない)で1日しのいで、術前日は朝から下剤2ℓ飲んで絶食状態の中でインフォームド・コンセントだそうです。

 

で、術後も1週間は絶食かな~?って、

 

あほか。

 

 

いやだってさよく考えてもみてよ・・・へーとくんは1日に少なくとも4食食べてる人間だよ・・・?

 

1日4食+10時と15時と23時に間食食べてる人間だよ・・・?

 

でも恥ずかしくってこんなこと担当医には言えない。

どうしても食べたいのでなんとかしてください」なんて言えない。恥ずかしすぎる。食への執着がすごい人だと思われる。恥ずかしい。実際食への執着はすごいです。

 

絶食がしんどすぎて、ここ数日は1日のうちトータル3時間くらい絶食について考えてる。

 

まぁ考えたところで絶食する未来は変わらないんですけど。

 

うああああああまだ絶食してるわけでもないのに美味しいご飯のことを想像するだけで発狂しそうになるうううう!!!!

 

白米!炊きたての白米を食べたい!炊きたての白米だけで良い!炊きたての白米の中を泳ぎたい!全身で感じたい!炊きたての白米を!

 

あぁ~いっそ、ラーメン点滴してくんねぇかなあの看護師さん・・・。

 

ラーメン点滴してくれたらどんな病気も治ると思うわ。

 

 

そうそうこのブログ、基本的にへーとくんの病状周りのことしか書く予定がないです。言い忘れてたけど、退院して普通の生活が送れるようになったら更新しません。

元気になったら更新が止まる。

ばんばん更新してるブロガーに元気なイメージを持つ気持ちを覆してやりますよ!

 

いいか?ばんばん更新してるブロガー程病んでる人間はいないぜ?

 

簡単に承認欲求が満たされてしまう世の中になって、だからこそ、満たされない承認欲求が増えてしまったのである。

 

ばっちゃが言ってた

 

 

あ~あ、推し看護師について、いつ書こうかなぁ。これも立派な承認欲求。

 

 

必需品って10回言ってみて。普通に言えるよね。なんかごめん。

 

看護師さんに

入院の用意ちゃんとしてくるのよ~

と言われて、まずはじめに何を思ったか小説を買い込みました。

 

だって絶対暇になるでしょ!推理小説どっさり持って行って名探偵ごっこするんだい!やだやだ!

 

パジャマは洗濯が面倒だしダサいボロいのしか持ってないからレンタルするとして・・・

 

おぱんつか~!?

 

おぱんつは、かわいいの何個か持っていこうかな。

あと、あれ買いました。ドライシャンプー

術後は入浴できないからね、スキューズミーのドライシャンプーを用意しました。これパッケージもかわいいし香りも良い、何よりべたつきがなくなる!素晴らしいです。

 

あとは何だろう、靴下と、歯ブラシとか生活用品は必要よな。

 

アッ!!!!

 

ゲームだわ!!!!!!!!

 

いや~わたしとしたことが失念していた。ゲーム。これ以上ないほど必要なものだった。まじで考えられない、

 

PS4がない人生なんて、マジ考えられない。

 

・・・ん?待てよ?病院でPS4で遊んでる患者なんて見たことあるか?

ないよな、少なくともわたしはない。

まあでも電源はあるし、テレビも申し分ない大きさ(前回の入院での入念な下調べによる)。

テーブルもしっかりあるから、場所も問題ない。

 

強いて言えば、起動時のファンの音と、

 

ネット回線の有無か・・・!?

 

 

そうです。このブログを読んでくださっているみなさんは既にお気づきかもしれませんが、へーとくんはバカです。

小学生のころ、ランドセルに近所の田んぼで捕まえたカブトエビを忍ばせ、授業中に机の上で飼っていたことがあるくらいのバカです。

 

もちろんカブトエビは死んでいた。

 

死体を飼っていた。先生にしこたま怒られるわ、ランドセルは田んぼ臭くなるわ、カブトエビ死んでるわ、最悪でした。

 

 

もうほんとさ~、ゲームするために入院するんじゃないんだからね!?(へーとくんの中の天使のへーとくん)

 

うるせぇ!!俺はたとえサバンナに放り出されようと、PS4のためならライオンでも倒せる、そんな漢だ!!(へーとくんの中の悪魔のへーとくん)

 

二人とも、わたしのゲーム欲のために争わないで~!>< (へーとくん)

 

 

PS4は諦めました。

 

 

前後賞入れたら300万くらい?

 

日本における人口10万人あたりの1年間の発症率は、

 

中腸(空腸・回腸・虫垂)の場合、約0.15人。

 

また、虫垂カルチノイドの約80%は虫垂先端に発現する。

わたしのように、盲腸と虫垂の連絡面に発生することはごくごく稀だそうだ。

 

10万人に1人か2人くらいでしょうね、と言われた。

そして、症例が少なすぎるあまり、まだ要研究症例としてしか扱われておらず、難病指定もされていない。

 

確かに、命に関わる病気かと言われると、よく聞く“5年生存率”も結構高いし、予後が悪いという話は少ない。

でもさぁ

 

せめてさぁ

 

宝くじくらい当たってもよくない!?

 

 

10万分の1だよ?ジャンボ系の宝くじでいったら、100万円1本くらい当たってもおかしくない確率よ??

 

難病患者福祉手当とか出ないならさ~、宝くじくらい当たってもよくな~い?

 

 

・・・ということで、今年はサマージャンボ買っちゃおうと思います。

 

 

担当医も、自分がこの病気を担当するのは初めてだと言っていた(切除該当部分の手術は何度も経験があるそうなので安心である)。

症例が少ない分、お医者さんたちもカルチノイドについてはまだわからないことが多いそうだ。

 

スパンッと切除して、転移がみられなかったら今回は安心なんだけどね。

 

普段は何の生産性のないクソ弱小ツイッタラだけど、ブログくらい、思ったことを丁寧に書きたいと思います。文字数制限ないし。クソリプ飛んでこないし。ブログ最高

 

例えば今回手術を受けて、転移がみられませんでした、となった場合。

少なくとも5年間は、こまめに通院して精密検査を受けることになります。つまり、少なくとも5年間は、転移してないかな、まだ元気に生きていけるかな、って心配し続けることになる。わたしの性格だとね。

 

5年経って異変が見られなくても、それを“完治”と呼びますとは医者は言わなかった。

因子は持ってるわけだから、もしかしたら10年後、20年後に再発するかもしれない。

 

そうなったらまあ・・・その時考えりゃいっか・・・。

 

心配性なのか楽観的なのか自分でもまじでわからん。

 

 

そして今回手術を受けて、転移が見られた場合

その箇所にもよるけど、追加で切除術を受けることになる。肝臓だったら、全部は取りきれない可能性が高いから、薬での治療に切り替わる。

万が一、腹膜播種といって多数の腫瘍が臓器内(カルチの場合、神経内なのかな?)に散らばっていたら、手術では取りきれないので、薬での治療に切り替わる。

 

でも、カルチノイドは薬が非常に効きにくい特性を持っている。

 

これ以上は詳しくないし勉強中なので正確なことは言えないんだけど、結構つらいんじゃないかなとも思う。

 

今までの人生、唯一自慢できる強靭なメンタルのおかげでくぐりぬけてきた感じがある。でも、こればっかりはショックだった。

 

どっちに転んでもつらいじゃないか~!

 

正直去年くらいまで漠然と「どうやって人知れず死ぬか」を考えるのが趣味だったんだけど、最近になってようやくまだまだ仕事したいし、30までには結婚、出産もしたいし、人に看取られながらの最後もアリだよな~って思ってきていたところだったから

 

病気して、痛い思い苦しい思いもして、まだこれからもそんな生活が待っていて、

 

何より家族に心配かけて、自分不甲斐ねぇなぁ!って毎晩呪ってるけど、

 

 

宝くじくらいは、当たってもいいんじゃないかなぁ??

 

 

 

『地獄の大腸内視鏡検査』後篇

 

おかしい。

 

目が、冴えわたっている。

 

おばちゃん看護師は確かに言った。

 

少し眠くなりますよ~。

 

と。

 

繋がれた点滴の分岐点から、彼女は確かに、安定剤を注入した。

 

しかし

 

どぅえぇ~!ありえないほど目が冴えわたってるぅ~!!

 

視界はすっきり、なんなら最高に気分が良かった。ある意味薬が効いていたのかもしれない。元々、薬や麻酔が効きやすい体質だ。おまけに超空腹である。

達してしまったのかもしれない。悟りの境地に。

 

いや~しゃっきりした気分で受けるのもアリなんじゃない?人生初の内視鏡よ?なんならモニターも直視できちゃうんじゃない?

なんて浮ついていると、豊かなひげを蓄えた、童顔だけど実際は結構年齢いってるタイプの顔をした(失礼である)内視鏡担当医がやってきた。

 

と、突然、いきなり、suddenly

 

指が入ってきた。

 

ええ!?麻酔は?せめて鎮静剤は!?事前説明では鎮静剤の使用もありますと言ってたよね?騙したな!!

騙したな!!ヒゲ医者!!!

 

実際痛くはないものの、圧迫感がすごい。

そして、ヒゲ医者はうんうんと頷いたあと、またも予告せずにカメラをぶち込んできたのである。

 

大腸内視鏡検査は、7~10分ほどかけてカメラを大腸の端まで挿入する。

そして、ゆっくりと抜きながら、ポリープがないか、異常がないか確認、そして大量の写真を撮る。

 

とにかく往路が痛かった。

基本的には、異物がお腹のなかを蠢いている違和感。だけである。

しかし、人体の不思議、このちっせーお腹の中に、8mもの腸が収納されている。つまり、8mの腸がギュッと詰め込まれているのである。

 

このちっせーお腹に。

 

たくさんのカーブがあるのだ。カメラはカーブもずんずん進んでいく。

この瞬間が本当に本当に痛い!女性ならわかるかもしれないが、生理痛のピークの痛みを30倍くらいにした感じ。息が止まって、一瞬視界がホワイトアウトする。

しかもその瞬間、おばちゃん看護師がカメラを通しやすくするためにお腹を全体重で押してくるのだ。

 

ダッッ・・・!

 

って声が出た気がする。わたしは3つくらい急カーブがあったかな。

 

ダッッ・・・! ン”ッッ・・・! ゴッッ・・・!

 

みたらしが好きです。

 

 

はい、奥まで到着。

ヒゲ医者は結構クールな人だった。そして復路はびっくりするほど痛くなかった。検査室に、カメラのパシャパシャした音と、勝手に出るガスの音だけが響く。

 

途中、ヒゲ医者とおばちゃん看護師がわたしの大腸を見ながら笑いあっていた。

 

自分のことを棚に上げて言うが、失礼である。

 

あ、そういえば、モニターは見られなかった。頭はスッキリしてたのに。そもそもヒゲ医者にお尻向けた体勢だもんね。考えなくてもわかる~!

 

 

無事に検査が終わった。おばちゃん看護師が、点滴の分岐点に注射器を当てた。

 

今度は、頭がスッキリする薬を打ちますね~!

 

えっ・・・もう十分冴えてるけど、もっと?

ちゅ~という感覚の直後、まさかの、急激な眠気がわたしを襲った。

 

 

大腸は綺麗でした。ポリープも無かった。先月切除した虫垂の切り口も見せてもらったけど、本当にカルチノイドがいるのか?と思うくらいツルツルしていた。

これで、手術への身体の準備はほぼ整いました。

 

次は、入院に向けての準備だなぁ。新しいパンツ買わなきゃ。

『地獄の大腸内視鏡検査』前編

予告したからちゃんと書きます。

 

PCモニターの横に、母が持ってきた「願いが叶い、厄が猿(去る)」とお腹に書かれた大きな猿の置物があるんですが、これがいかんせん怖い。

30cmくらいあるんです。でかい。

どうやら厄落としの神社で頂いてきたものらしいのですが、こんなん見たら厄のほうから去っていくと思うくらい顔が怖いんです。

 

ありがとう、母。

 

 

今日のブログのテーマは、タイトルにもある通り

地獄の大腸内視鏡検査』です。

前回に続き、術前検査のひとつでございます。

 

前日21時からの絶食で済む胃カメラと違って、大腸検査は前日の昼から検査食に切り替えなければいけない。

しかも、胃カメラの翌日に大腸検査だったので、朝ごはんは無かった。

 

悲しい。

 

わたしは、クリアスルーと言う、

  • 昼はじゃがいもとそぼろ煮、鮭粥
  • 夜はビーフシチュー、クラッカー

のセットを食べました。結構美味しそうでしょ。美味しかった。

でも、量は本当に少ない。そして何より、消化がはやすぎて食べ終わった10分後にはお腹がグーグー鳴っていました。

 

生きてる~!

 

そして検査当日の朝は、“モビプレップ”という腸の中を綺麗にする洗浄剤を飲みました。

これが・・・不味かった・・・。

ポカリを、甘さのない梅ジュースと溶かしたプラスチックで割ったみたいな味でした。これをわたしは1ℓとちょっとくらい。

人によっては2ℓ飲まなきゃ綺麗にならない場合もあるそうです。

 

しかもただ飲むだけじゃない。朝6時ごろから、2~3時間かけて飲む。

1時間経ったくらいで、

 

「あれ?極限の空腹の中、プラスチック飲んでる?すご~い!ディストピア~~!」

 

と、ほぼバカになっていました。

 

 

内視鏡室に入ると、こまめに血圧を測られます。おばちゃん看護師に「わたしより血圧高いわよ!目つぶって!」と言われて、チューされてしまう!!と思いました。

血圧下がった。

 

お尻のところにカーテンがついてる検査着に着替えて、検査室へと移動します。ノーパンだからスースーする。

更衣室のカーテン開けたら知らないおじいちゃんが目の前に立っててびっくりしました。

 

あら佐伯さん、検査室はこっちよ

 

わたしの股間あたりを凝視していた佐伯おじいちゃんは、さっきのおばちゃん看護師に腕を引っ張られて奥の部屋に消えていきました。

 

スケベ心は、人を長生きさせます。

 

 

へーとくんは飄々としていました。

どうせ胃カメラみたいに麻酔打たれちゃうし、あっという間に終わるんだろうな。

 

 

≫次回、『地獄の大腸内視鏡検査』後篇!へーとくんの貞操は守られるのか!?

カーテン1枚、おじさま、17個。

 

虫垂炎の術前検査の記憶がほとんどない。

 

とにかく患部が痛くて、技師に言われるがまま、検査台に乗ったり車いすから下りたりしていたように思う。

 

あれよあれよという間に

血液検査、インフルエンザ検査(発熱がみられたため)、CT、レントゲン、

歯科検査を受けた。らしい。

 

倒れたのが深夜であり、すっぴん髪の毛ボサボサおまけにブラジャーをしていなかったのが幸いした。もし真昼間に倒れ、

「メイク、ネイル落としてください。金属類は外してください。」と言われていたら、わたしは看護師を末代まで呪っただろう。ツイてたな、看護師さんヨォ。

 

とにかく、何もできないほど、記憶も曖昧になるほど痛かった。そんな中で受けた検査の記憶がほとんど残ってないのも頷けることと思う。

 

 

しかし、今回は違う。

 

来る再来週の手術に向け、またも術前検査を受けなければいけない。

 

今回は幸か不幸か、どこも痛くない状態でだ。つまり、記憶がはっきりと残る。

二つの検査を受けた。まずは、

 

胃カメラ

 

これは正直、2回目ということもあり大丈夫だろうと高をくくっていた。

前回は確か高校生のとき、十二指腸あたりに急激な痛みを感じ、地元の個人病院で診てもらったのだ。

左鼻から、入れた。

今回も、左鼻から入れた。

 

鼻から喉を通る瞬間だけちょっと痛い。あとは、管が胃の中を動き回る違和感と、鼻の痛みと、飲み込めない唾液の行き場を探すだけである。

 

カメラを入れる前に麻酔を飲んでいるため、頭がぼぅっとする。

 

(ねむいな・・・痛いけど、そんなことよりねむいな・・・)

 

そう思っていると、さっきまで静かだった先生がいきなりそこそこの声量を出した。

 

「ポリープ、ポリープ。」

 

助手も復唱する。

 

「ポリープ、ポリープ。」

 

・・・危ない、わたしも復唱するところだった。(飲食店バイト経験者あるあるかもしれない)

・・・え?ポリープ?それって腫瘍じゃね?大丈夫?

内心ちょっと焦っていると、ドゥルン!と派手な音を立てて鼻から管が抜けていった。なんとか検査が終わったようだった。

 

 

麻酔が抜けきらないまま、説明室へと案内される。麻酔のせいで喉の感覚がなく、唾液は飲み込めないわ声が出ないわで本当に苦しかった。しかし、わたしの脳内は「ポリープ」で埋め尽くされている。

 

そして、担当医の説明が始まった。

 

 

「うん、綺麗な胃だったよ」

 

嘘つけい!!!貴様さっきポリープ言うたやろが!!!!!

 

ポリープが2個あったけど、手術は受けられます。」

 

え?ほんと?てかそのポリープは良性?良性なのね?

 

不安に思っているわたしの気持ちを知ってか知らずか、カーテン1枚で仕切られたお隣の説明室から患者のおじいさんのものらしき大きな声でこう聞こえてきた。

 

 

「なんじゃ、ポリープ17個かい。去年より3個も増えたわい!ガッハッハ」

 

 

≫次回は「地獄の大腸内視鏡検査」をお送りします。どうぞお楽しみに!